体験談
Experience report

小西 健太郎

私は2021年の8月の終わりから2022年の7月の初めまで10ヶ月間チェコに留学し、勉強してきました。
留学の目的留学を決定したのは、海外で働きたいという夢を実現させるための第一歩として長期間にわたって日本以外での生活を体験してみたかったからです。
私が留学するに際し設定した目的は、英語力の向上、国民性や文化の違いに触れてそれらを理解し認め合う関係性を築くことです。
私はチェコ第4の都市であり、ピルスナービールという黄金色のビールが誕生した場所として有名なPilsen(プルゼニ)に派遣されました。ホストファミリーは私を含めて9人の大家族で、休日にはサイクリングやハイキング、冬にはスキーをする等、とてもアクティブな家族と毎日寝食を共にした。父母ともに離婚した家族が同居する家庭で、子ども達は父方・母方の家を毎週交互に行き来しており、人の受け入れにもオープンな家族でした。
学校はバスで15分ほどの街の中心部にありました。チェコでの生活は当初全てが新鮮で刺激的で時間の流れる速さに驚くような日々でした。しかし徐々に生活にも慣れ始めた3ヶ月目あたりから自分の英語力のレベルの低さや、新しい環境に対する適応力の無さが浮き彫りになり日本に帰りたいとか、学校に行きたくないと思ってしまう時もありました。けれども必ず留学を成功させたいという強い思いや、一番身近で私のことを支えてくれているホストファミリーが常に私の居場所を作ってくれていたからこそ、粘り強く努力することができました。
英語学習では、以下の事項に対して毎日取り組み日々の努力を積み重ねました。
・恥ずかしがらずに先生やクラスメートに分からない事をわかるまで聞く
・通学時間は単語習得の時間にあてる
・洋画を英語の字幕と音声で鑑賞する
・チェコでできたポーランド人の友達と毎日電話で会話する
・新しく知った単語やフレーズは直ぐに使う
目標を立てて努力を継続する事により、着実に授業の理解度が上がり、ホストファミリーやクラスメートとのコミュニケーションがどんどんスムーズになるなど、日々身をもって成長を実感することができました。
私はこのチェコで過ごした10ヶ月間で得られた経験や新しい価値観から自分の視野を広げ物事を多方面で考えられる多様性を身につけることができたと思います。
大事な高校生活の一年間を海外で過ごすことに抵抗がある人もいるかもしれませんが、留学から得られる経験はかけがえのないものとなるだろうし、行かないより行くことの方はるかにメリットが多いと思います。みなさんにも勇気を出して一歩踏み出してほしいと思います。