体験談
Experience report

2023.04.04 Tue

| ミシガン州

佐久間 柊子

私にとっての”the happiest days”。それは、ホストファミリーと共に過ごした日々です。「アメリカに留学したい」と中学一年生で感じた「留学」という言葉へのイメージは、「憧れ」、「かっこいい」などの漠然としたものでした。しかし、YFUによるオリエンテーションを通して、そして自分の未来を考えていく中で、明確な目標を定め、意志が固まった私があの時、アメリカ、フリント空港にいました。そして、私の挑戦はここから始まりました。

私は、ポートヒューロンというミシガン州にあるカナダとアメリカの国境近くの町に派遣されました。冬は、マイナス30度とこれまで感じたことのない寒さで、常に雪の中で生活するということは非日常的であり、その厳しい寒さも貴重な体験でした。通っていた公立高校は、約1300人の生徒が在籍する学校で、私にとって、毎日の学校生活は発見の連続でした。例えば、アメリカでは先生の教室に生徒が移動し、毎時間クラスのメンバーが変わり、他学年と共に授業を受けられる、そんな自由なアメリカの教育環境に、私は感心しました。

私は、自分の「留学」生活の中で3つ のことを大切にしました。

一つ目は、「時間」です。私は、一年間というタイムリミットの中で、どれだけ新しいことに挑戦できるかということを意識していました。様々なことに挑戦していく中で、失敗して笑われたり、自分の英語力の乏しさから呆れられたりする事など、アメリカ人と話すことが怖くなってしまった時期もありました。しかし、限られた時間の中で後悔したくないという思いから、常に前向きに行動しました。そして、年度末に成績優秀者として表彰されました。

二つ目は、「友達」です。今の私があるのは、様々な人との出会いがあったからです。アメリカのクラブは、3つのシーズンに分かれており、私は、秋にチアリーディング、冬にパワーリフティング、春にテニス、陸上をしました。テニスでは、州大会まで勝ち上がることができ、これらの活動において、私は常に周りの友達、そして彼らの家族に助けられました。15歳で親元を離れ、アメリカに一人できた私を一人の人として尊重してくれ、励ましてくれました。

三つ目は、「家族」です。私の最初のホストファミリーは、アライバルホストファミリーだったため、2ヶ月でホストチェンジしました。私と次のホストシスターの出会いはチアリーディングで、私がホストファミリーを探していることを知り、彼女の家族が受け入れてくれることになりました。家族構成は、エンジニアのホストダッド、小学校の先生であるホストマム、高校2年生であったホストシスターと小学6年生のホストブラザーでした。彼らは、私のアメリカでの居場所を作ってくれました。アメリカと日本では物理的な距離はありますが、私の心の中に彼らは常にいます。そして、彼らの心にも私がいると言ってくれます。今の私はまだ未熟ですが、いつの日か、知性のある、世界で活躍できる女性になり、彼らに私を「自慢の家族」と誇りに思ってもらいたいです。それが、私ができる最高の恩返しだと思います。そのために、私はもっと学び、一生懸命夢に向かって努力したいです。

最後に、ここまでサポートして下さったYFU関係者の方々、友人、そして家族に感謝したいです。ありがとうございました。