国内情報
フィリピンはYFUファミリーを構成する国々の中でただひとつ完全に熱帯の国です。砂浜、水晶のような海、ゆれ動くシュロを思い出させます。事実、フィリピンは海・陸の自然の驚異に恵まれています。その第一の魔力はその人々にあります。フィリピン人の性格には、何か、友人にたいしても訪問者にたいしても暖かい気前のよいもてなしを差しのべさせようとさせるものがあります。フィリピン諸島であなたは、その文化的遺産が東・西のいくつかの影響で混成されている民族を見出すでしょう。
しかしフィリピン人は精神と気質では実にアジア的です。彼らの一般的な生活態度には宿命論(“bahalana”)があります―「どんな運命を持ち合わせていても希望と不屈の精神で耐えなければならない」。フィリピン人は家族と友人にたいして誠実です。子供のときからフィリピン人は“pakik-isama”(状況への適応性)がもっとも重要な特徴であると教えられています。
フィリピンは歴史の中で独特なケースです。1986年に4日間のピープル・パワー革命を演じたとき、世界から畏敬の念を博しました。この平和的な反乱は故フェルディナンド・マルコス大統領による20年間の独裁支配を倒しました。それはこの国に自由と民主主義を回復しました。
プログラム内容
フィリピンにおけるカリキュラムは、アメリカにならったものです。公立学校の教育は、小学校だけが無料です。教育システムは、就学前保育プログラムで始まります。幼稚園と予科学校は、私立学校では義務的、公立学校では随意です。小学校は7年間です。中等学校は4年間です。その後の第3段階教育プログラムは、大学、等で、4年から8年の課程です。学年は6月から3月までで、4月および5月に2ヶ月の夏休みがあります。クリスマスとイースターには、それぞれ2週間の休みがあります。
フィリピンのホストファミリーは、YFUファミリー(YFU帰国生のいる家庭、現在子供がYFUプログラムに参加中の家庭、または、来年プログラム参加が決まっている家庭)の中から、募集されます。このため、ホストファミリーは、YFUの目標、目的、規則を熟知しており、個人的にも選定・配置委員会によく知られています。ホストファミリーは、主には首都マニラ地域で、フィリピン社会の中流および高所得層が多いです。
学生は、6月に到着すると、学生およびホストファミリーのためのYFUフィリピンによる歓迎レセプションと朝食会が行われます。マニラ郊外の田園地域で行われるお祭りである、YFUネイティブ・フィエスタに、招待されます。そこでは、YFUフィリピンからのアメリカ・プログラム参加学生による、文化的なプレゼンテーションが行われます。
到着1週間後に、学生は、YFUフィリピンの議長宅での到着オリエンテーションに出席します。
学生は、ホストファミリー後援の観光地域への旅行に参加します。また、YFU後援による3~4日間の、フィリピン北部山岳地帯にあるバギオへの旅行があります。そこでの気候は、1年を通して春です。帰国1週間前に、詳細な説明会と旅行オリエンテーションが行われます。
それ以外にも、学生とホストファミリーの希望により旅行が行われます。